塩まくらのご紹介

塩まくらは塩の特性である「吸熱作用」により、頭部に熱がこもるのを防いで、穏やかなひんやり感が持続します。
「頭寒足熱」と昔から言われていますが、これは科学的にも理に適っており、頭部（脳）や内臓の深部体温が下がり、反対に皮膚温度が上がって手足がぽかぽかと放熱する状態というのが最も眠りに入りやすくなるのです。
梅雨時期や真夏の寝苦しい夜などにはつい、氷枕など即効性の高いアイテムを使いたくもなりますが、頭部の冷やし過ぎは安眠には逆効果。首周辺の血流が悪くなることで、頭痛や肩こりの原因、自律神経の乱れにもつながります。
夜の快適な眠りとスッキリとした朝の目覚めは、自律神経が司る交感神経と、副交感神経のスムーズな切り替わりによってもたらされるものです。
塩まくらであれば、自律神経を乱すほど冷やし過ぎる心配がありませんので、
快適な入眠から良質な睡眠をもたらすためのサポートアイテムとしてぴったりです。

日本では古の時代より、お祓いお清めの儀式に塩が使われてきました。
現代でこそ、私たちは塩の特性として防腐、防虫、除菌効果があることを理解していますが、科学が未発達の時代の人々からすれば「悪いものを寄せ付けない」「邪気を追い払う力」が塩には宿っているにちがいないと考え至ったことも頷けます。

現在も、葬儀の参列者に塩を渡したり、商売繁盛を願って盛り塩をするなどの慣習が残っています。
皆さんの中にも、ご自宅の神棚や玄関などに盛り塩をしておいでの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
塩をお供えする意味合いが人それぞれであるように、塩まくらの使い途も千差万別です。
「心を浄化し、整える」という気分改善への一助としても、塩まくらをどうぞお役立ていただければと思います。